今回5回目を迎える嘉手納重広の作品はまさに進化の過程をたどっていると感じます。
木工の文脈とは一線を画す彼の作品から今見えるものは、花や昆虫、動物など現在の自然の産物が形作られる前の、不思議な生命を思わせる表現でした。
じっと見つめていると、今にも動き出しそうな、実をつけ、花開く瞬間がこれから訪れるような、有機的でとても自然なものでした。