今回の作品展では、小野象平の錆びる形の新作や新しい表現の作品が並びます。

朽ちていくことに、ある美しさを見出だした小野象平。
作り手はその手から作品を離し、時流という流れにそっと浮かべる。
人や動物が歳を重ねるように、刻一刻と肌が朽ちていく、そしてあたらしい美の価値観が再生され、育っていく。
朽ちていく美が、終わりなく、これから始まる止むことのない時間によって形成されることを、小野象平は願っている。