岐阜県多治見市を拠点に作陶を行う、橘天馬の初個展を開催します。
橘の焼き締めは、一見するとわずかな湿度を帯びた静けさの中に佇みながらも、
その表面に描かれた線や点が、意識の奥を揺さぶるような高揚を呼び起こします。

そこに浮かぶ文様は、まだ言葉にならないものづくりへの衝動の痕跡。
火と土の呼吸がそのまま息づき、嘘のないものづくりへの、そして彼自身の実在への執着を映し出します。
それは、人と陶が反発することなく共存し、まるでひとつの生きもののように存在するうつわ。

本展のために制作された約150点の作品に、橘天馬の今のすべてが注がれています。
ぜひ、その「生きるうつわ」に触れてください。

◾️開催日時
2025年10月18日(土) - 10月29日(水)
◾️開催店舗
CIBONE CASE(表参道)