4月4日(土)より、木工作家・嘉手納重広(かでな しげひろ)の個展をCIBONE CASE(銀座)にて開催いたします。
CIBONE CASEでの発表は今回で8回目となる嘉手納氏の個展。柔らかでどこか神秘的な曲線が特徴の同氏の作品は、釘や接着剤などは一切使われておらず、木材に埋め込まれた磁石の磁力によってパーツ同士を組み合わせ、異なるシルエットを楽しめるというそのユニークさも魅力の一つです。重力の中で均衡を保ちながら成立するその構造は、まるで浮遊しているかのような不思議な緊張感を生み出します。
素材にはウォールナットやメープル、チェリーなどの広葉樹が用いられ、木が本来持つ色や木目、質感を活かしながら一点一点手作業で削り出されます。削りの痕跡を残す有機的なフォルムと、磁力によって成立する構造が組み合わさることで、静かなバランスの上に成り立つ造形が立ち上がります。
2017年のCIBONE CASE(銀座)の開店直後より継続して開催されてきた同氏の個展は、これまでに 「non structure」「Floating Arcs in the air」「mother」「eden」「RAW POWER」といったタイトルのもと作品が発表されてきました。
構造の探求から始まった作品は、回を重ねるごとに少しずつ形を変えながら進化し、木と磁力という関係の中で生まれる造形は、構造的な実験から有機的なフォルムへと広がり、近年では木工による造形そのものの魅力がより際立つ作品へと発展しています。
本展で8回目となる今回も、木という素材の手触りと、磁力という目に見えない力が交差することで生まれる嘉手納氏の作品を多数ご紹介いたします。
<作家プロフィール>
嘉手納重広 (かでな しげひろ)
1978年沖縄県生まれ。 木彫教室のアシスタントを経て制作を始め、青空市での出店をきっかけに作家活動をスタート。2012年に初個展を開催し、以降東京を拠点に個展を中心に活動。 木を削り出したパーツに磁石を埋め込み、磁力によって構造が成立する立体作品を制作。木工の手仕事と自然現象を組み合わせた独自の造形を発表している。
<開催概要>
CASE:81
Carpenter's WorkShop 2026
Shigehiro Kadena
会期:2026年4月4日(土)~4月19日(日)
時間:10:30~20:30
場所:CIBONE CASE(銀座)