廃材の風合いや不完全さをも含めて素材として捉えるピートのものづくり
スクラップ材木や工場廃棄物などの素材を使用し、その素材に彼なりの新たな価値を与え、独創的な家具を制作し続けるオランダ人インテリアデザイナーPiet Hein Eek(ピート・ヘイン・イーク)。彼のものづくりのユニークさは作品だけでなく、そのプロセスにも現れています。彼の創作の原点は素材そのものへの興味や魅力の発見であり、そこから作品のデザインがスタートします。彼の目には廃材に対する偏見はなく、その素材がたどってきた履歴や不完全さをも持ち味と捉え、肯定する優しい眼差しがあります。
完成した作品にはもともと素材にあった色や風合いがそのまま生かされ、ピートのデザイン性とセンスによって新たにアートピースとして生まれ変わったマテリアルにはいきいきとした表情が加わり、彼の温かな人間性を感じる唯一無二の作品に仕上がっています。
(左)PIET HEIN EEK BUCKET CHAIR IN SCRAPWOOD ¥154,000 (右)PIET HEIN EEK WASTE STACKED STOOL ¥605,000
本展では彼の作品の原点でもあるキャビネットを中心に作品を展示
PIET HEIN EEK CLASSIC CUPBOARD IN SCRAPWOOD ¥1,430,000
今回のエキシビションでは、ピートの創作活動の原点とも言えるキャビネットを中心に作品を展示します。キャビネットは今から35年前、ピートがオランダのデザイン・アカデミー・アイントホーフェンの学生だった時の卒業制作物でもあり、廃材を使った独自の創作スタイルが生まれた最初のプロダクトでもあります。コーナーの一角にはプロジェクターを設置し、オランダのアイントホーフェンにある彼の広大な工房施設「Piet Factory」でのものづくりの様子をご紹介するほか、PIET HEIN EEKを敬愛するインテリアスタイリスト作原文子さんによるスタイリングも合わせてお楽しみいただけます。
初披露となる新作に加え、約35年前に制作された世界に10台しかないカップボードのうちの1台も特別展示
ピートがアイントホーフェンデザインアカデミーの卒業制作時に制作した最初のキャビネット Classic Cupboard in Scrapwood
本展では、彼の代表作であるスクラップウッドを用いたキャビネットに加え、アルミやオークなどスクラップウッド以外の素材を用いたキャビネットなども並ぶほか、日本の生活様式に応答して制作されたキャビネット「Window / drawer cabinet」も初披露。加えて、約35年前に制作された世界で10台しかないカップボードのうちの1台が特別に展示されるなど、彼の作品の一連を見ることができる貴重な機会となっております。
with the maximum respect for the materials
PIET HEIN EEK
◾️会期:2026年6月19日(金) ~7月 19 日(日)
◾️時間:11:00~20:00
◾️レセプション:2026年6月19日(金) 18:00~21:00
◾️場所:CIBONE